TMS16回目と診察とカウンセリング、それとアンヘドニア(感情の消失)
少し間が空いてしまいました
これには少し理由があります。私に発達障害の疑いがある、ということは以前話しました。しかし、それを判断するためのテストは3時間ほどかかり、現状30分程度しか集中して作業のできない私には、テストを受けることは現実的でない、ということをカウンセラーに話しました。
そして、私としては、このように気持ちを楽に話のできるカウンセラーにめぐりあう機会はそうそう無いだろうということ。しかし、カウンセリングを受けることができるのは、ここでTMSを受けている期間だけなので、この時間をできるだけ有効に使いたいという希望を伝えました。
すると、カウンセラーから、もうTMS治療は中間地点まできており、今まで1週間に2回ほどのペースで受けていたが、もっと間をあけてもよいということ。そのため、逆にカウンセリングのペースにTMSのペースを合わせて受けてはどうかと提案を受けました。
カウンセリングは、10日から2週間に1回というのが理想だそうです。辛い話をしなければならないことも多いので、心が回復するためにはそのぐらい間を空けるのが良いとのことでした。
そのようなわけで、15回目以降、10日、あるいは2週間に1回のペースでTMSとカウンセリングを受けることになりました。
今回は色々なことがあったので少し長くなります。
私の現状についてです。15回目の5/20のTMSを受けて以降、私はたいへんに具合の悪い状態でした。
著しい倦怠感、疲労感、不安感、そして寝る前にはかならずそわそわと落ち着かず苛立ちを感じて、頓服薬もほぼ毎日飲むようになってしまいました。
また、偏頭痛もほぼ毎日で、頭痛の薬も毎日飲むようになり、心身の苦痛で私はへとへとでした。
毎日具合が悪く、薬を飲んで横になっているうちに一日が過ぎていくことがほとんどになりました。
何もする気力がなく、何もできず、TMSを始める前には週に一度程度行っていたスポーツクラブにも全く行けなくなりました。
そんな中、小さな事件が起きました。
5/23のことです。
私は有名人のブログをちょっと見ることを、毎日の小さな楽しみにしていました。たいしたことが書いているわけではないし、すごく面白いわけでもないので、ほんとうに小さな楽しみでした。ただ、面白い記事があると、母にそのことを話して聞かせて、一緒に笑うのは楽しかったです。
しかし、その日、母にブログの話をすると、母は笑った後で、その有名人に悪い過去があることを言い出しました。それは私も知っていることです。私が母に教えたのですから。
でも、その一言で、私の心から、楽しいという感情がすっと消えていきました。文字通り、感情が死んでいく、という感覚でした。
それから、時間が経つにつれ、楽しい、だけではなく、嬉しい、や、家族に対する愛情、悲しい、ありとあらゆる感情が私の心からどんどん死んでいきました。
しかし驚きや危機感はありませんでした。驚く、や焦る、などの感情も同様に死んでいたからです。
死にたいな、とふと思いました。今までは、辛くて辛くて死にたい、と思っても、家族が悲しむから、大好きな家族が悲しむのは私も悲しい、と考えるというストッパーがありましたが、その時は、家族が悲しもうがどうしようが、何とも思わない、という状態でした。
ただ、自分の状態がおかしい、ということだけはわかりました。
それで、頓服薬を飲んで眠りました。一晩寝て、明日になっても同じだったらおかしいから、精神科の先生に相談してみようと思いながら眠りにつきました。
翌日、私は以前の状態に近い状態まで回復していました。
私が具合が悪いとき、母は背中をさすってくれるのですが、感情が死んだ状態のとき、母が同じように背中を触ってくれたのを、赤の他人に触られているように気持ち悪く感じ、やめてほしいと言いました。
しかし、翌朝になったら、母に触られても大丈夫になっていました。
それからも、感情が死んだような状態はたまに起きましたが、この最初の時のようなすべての感情が死に絶えるようなひどい状態にはなりませんでした。
翌週、精神科の受診日だったので、このことについて相談しました。
すると、それはアンヘドニアという感情の消失状態で、うつ病の人に起こる症状のひとつだと教えてもらいました。ある日、ちょっとしたきっかけで感情の器が底が抜けたように空っぽになってしまうので、また少し感情がたまってきても、ちょっと揺れるとまた空っぽになったりと、繰り返すこともあるそうです。
そのようなこともあり、私は自分の今の状態が、TMSを受け始める前よりも悪くなっているように感じ、TMSを受け続けることが良いのかどうか、やめたほうが良いのではないかということまで考えるようになりました。
16回目のとき、医師にその旨を伝えると、まだ試していない治療の方法があるからできれば続けて欲しいと言われました。
13回目のとき、私は無気力な状態を回復したいと医師につたえ、それによって右脳に活性化を13分、左脳に思考の切り替えを6分当てる、という治療に変わっています。
それを、左脳だけに、活性化の刺激を与えるというものに変えてみようとのことでした。
この当て方は、まだ治療実績は少ないが、うつに対してかなり有効である。ただ、イライラが増す事があるかもしれない、とのことでした。
イライラが酷いという副作用が出たらすぐに来るようにと言われ、私は10日後に、TMSと診察とカウンセリングの予約を入れました。
少しでも、良くなってくれるといいのですが。